今回も国語の記事です。物語文の印つけについてです。
物語文の印つけ
人物、時、場所・・物語文の三要素を押さえよう
登場人物、時、場所を「物語文の三要素」といいます。登場人物は○で囲い(一人1回)、場所や時を特定できる語句は◻︎で囲っておきましょう。
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人物・・おじいさん、おばあさん。
時・・昔むかし。
場所・・あるところ。
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またセリフから人間関係もわかります。
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「わたし」は晴香の「お母さん」ということがわかります。同一人物については、○で囲った上で、線でつないでおきましょう。
人物の「性格・境遇・職業・人間関係」などは重要情報
登場人物の特徴(性格・境遇・職業・人間関係)などは重要な情報なので、線を引いておこう。本文前の前書きにも重要情報は含まれているので、必要なら印つけしておくこと。
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場面変化を見つけよう
時間の経過、場所の移動、人物の入れ替わりに注目すれば、場面変化に気がつけます。場面の切れ目に→→→→→→→→と切れ目を引いておこう。
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テスト→学校とわかりますね。母親→家とわかりますね。
また時間の変化で、突然「過去の場面」になることがあります。これを回想シーンといいます。
心情把握が物語文のポイント
心情把握は物語文の最大のポイントと言えます。入試で問われるのは、直接描写(うれしい、悲しいなどの「心情語」)ではなく、間接描写が中心になります。
間接描写・・人物の表情、セリフ、行動などから心情や性格を読み取る。
表情の例・・目を細めていた
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セリフの例・・「やった!!」
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行動の例・・肩を落として歩いている。
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登場人物全員の心情を追う必要はありませんが、中心人物の心情描写は追っていって、線を引いておきましょう。
人間は「心にも無いことを言うこと」があるので、セリフだけでなく表情や動作なども合わせて見ていきましょう。
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セリフだけで判断すると、本心は読み取れません。表情、声の調子などの描写も合わせて注目してください。
心情のプラス、マイナス
心情描写はたいていプラスの心理と、マイナスの心理に区分できます。
プラスの心理・・うれしい、楽しい、懐かしい・・
マイナスの心理・・悲しい、つらい、寂しい・・
いちいち全ての心情にプラス、マイナスを書き込まなくてもいいのですが、問いになっている箇所は、プラス、マイナスを考えてみると整理できます。
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またプラス、マイナスが混ざり合っている複雑な心情の時もよくあります。例えば「卒業式」の時は、プラス、マイナスを両方感じるんですね。
- 卒業式のプラス→未来への希望
- 卒業式のマイナス→仲間と別れるさびしさ
人間って複雑な生き物なんです。
登場人物の「価値観」は要チェック
価値観とは、生きる上で「何に価値を認めるか」という考えのことです。たとえば仕事に生きるのか、正義に生きるか、家庭を大事にするか、など人により価値観はさまざまです。
中学入試の国語では、主人公の若者に、目上の人物(先生や親など)が「いかに生きるべきか」を説き影響を与える、というような内容の文章が多く見られます。その価値観が「文章の主題」となる場合もあるので、線を引いておきましょう。
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情景描写にも注意して!
情景に登場人物の心情を反映させる表現は定番です。これも心情の間接描写の一種ですね。見つけたら線を引いておきましょう。
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雲間の光はプラスの心情の反映。「希望」を表しています。
比喩、擬人法・・「表現技法」は要チェック
比喩、擬人法、倒置法などの表現技法が出てきたら、「比」とか「擬」とか書き込みしておきましょう。
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