明石海峡大橋を見学します。今回は「明石海峡ブリッジワールド」という観光ツアーを利用しました。
明石海峡ブリッジワールドは、明石海峡大橋の内部に入って、普段目にすることがない場所を歩いて通って、海面上300mの高さがある主塔の最上部から、360度に広がるパノラマを堪能出来る驚異のツアーです。
橋の科学館
まずは「橋の科学館」というところで受付をします。ネットやファックスで事前予約が出来ます。大人3000円です。午後の部の13:30〜16:10の部に参加することにしました。(本当は始発で東京をたって午前の部の9:30〜12:10に参加するつもりだったんですが、起きられず!急きょ、午後の部に変更してもらったのです)
ここで受付の後、控え室で見学の注意事項を受けます。誓約書も書かされたよ。
ヘルメット着用、カメラやスマホに首掛けストラップない人は強制レンタル着用です。安全面にはかなり気を遣ってるようです。ガイドの方の説明は無線でイヤホンから聞きます。これなら隊列から少々遅れても、説明を聞くことが出来ますね。注意事項も確認し、いざ出陣です!
まずは「橋の科学館」で、ビデオを見たり、展示を見ながら「明石海峡大橋」について学んでから、現場へと移動します。
明石海峡大橋は、兵庫県神戸市と淡路島の間の明石海峡に架かる、橋長3911m、中央支間長1991mの世界最大の吊橋です。 明石海峡大橋は、1988年5月に現地工事に着手し、およそ10年の歳月をかけて1998年4月に完成しました。
大阪湾と瀬戸内海を繋ぐ明石海峡は、海峡の幅が約4kmと狭いですが、過去泳いで渡った者はいないそうです。30キロ以上あるドーバー海峡はしょっちゅう泳ぐ奴が出るのに。
ドーバー海峡と比べてこの狭さですよ。
つまりそれ程、海流の流れが速いのです。海峡を流れる潮流の速さは最大で時速16キロぐらいらしい。また明石海峡は1日に1000隻以上の船舶が航行する、海上交通の要衝となっています。
明石海峡大橋は、こうした厳しい自然条件や社会条件の中で建設されました。 そのため何より強靭な構造が求められ、秒速80mの強風や、大地震にも耐えうるように設計されています。事実、工事中の1995年に阪神淡路大震災が発生したが、影響はわずかであったそうです。
ちなみに秒速80mの風って、新幹線ののぞみから顔を出した時にかかる風圧だって!
「橋の科学館」の巨大な模型です。
何といっても高さ300メートルもの主塔を支える「主塔基礎」の工事が大事業だったそうです。大型グラブ船で水深60mも海底を掘削し、最大約12万トンの鉛直力に耐えうる基礎を建設する必要がありました。
大型グラブ船での掘削中!
主塔基礎はめ込みは、徹底的なシュミレーションを行い、「絶対100%大丈夫な確信」をつかんでから、一発勝負で行ったそうです。これだけの大事業をわずか2日で一気にやってしまったとか!
甲子園のスタンドにはまるぐらいの大きさなんだって!
すごすぎるよ!
この後、1時間半ほどはトイレがないので、必ず「橋の科学館」内でトイレを済ませておかないといけません。
明石海峡大橋
さあ、いよいよ橋の内部に潜入していきます。橋を両端から支える「アンカレイジ」というコンクリートの重しも、凄く巨大です。重量は35万トンだって。想像もつかない重さです。
まずアンカレイジ内のエレベーターに乗って、大橋へと移動して行きます。
オラ、ワクワクしてきたぞw
海!見えます!
幅広管理路に降りる階段です。
幅広管理路です。管理路の両端に、黄色い線がありますが、その線から外に出るなとのことでした。確かに管理路の端は、やや空間があって危険なんですよね。下の画像よく見るとわかる。大人なら落ちないぐらいのスペースですけど、小さい子だと落下の可能性がありますね。このツアーの参加条件は「中学生以上」だったんですが、そういう理由か。
淡路島方面に向かって「主塔」まで、海面上約50mの所を約1km歩いていきます。
海や航行する船を上から見下ろすことが出来ますが、ちょっと怖い。
黒いパイプは水道管らしいですね。
さあ、いよいよ主塔下に到着。
これからエレベーターに乗って塔頂を目指します。エレベーターは17階から98階(海上約300m)まで約2分で到着です。
15人くらいの班に分かれて順番に登っていきます。
ウィィィィィィィィン・・・
そして・・・・
ついに来ました!98階の主塔のてっぺん!
ものすごい絶景!!
天気が良い日には、あべのハルカスや、神戸空港、関西空港、小豆島まで見えるそうですが。
船の行き来はすごいね。
約20分くらい上に滞在します。班ごとに記念撮影し、後で登頂認定証とともにもらえます。(この写真はHPから拾ってきたもので、その時の記念撮影ではないです)
夢のような一時は終わり、下界へと。
ウィィィィィィィィン・・・
明石海峡大橋は、今後なんと200年以上の長期稼働を目指して、点検など万全な管理を行っています。これはケーブルの「送気乾燥システム」です。
これは、吊橋の生命線であるメインケーブルが錆びるのを防ぐため、ケーブル内部に乾燥した空気を強制的に送り込み、ケーブル内の湿度を適切な数値に保つものらしいです。湿度40%くらいが最適らしいっすね。すごく画期的なシステムらしいです。
明石海峡大橋の工事は10年がかり、5000億円もの費用が投入されました。一番素晴らしいのは、工事関係者延べ210万人らしいですが、何と死傷者ゼロとのことです。これぞ日本の技術力ですね!
帰路へと。
充実したツアーでした!
土産物屋を覗いたら、淡路島の特産品が並んでました。淡路島は「花とミルクとオレンジの島」と呼ばれてますね。
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