早朝から松江市内観光するつもりでしたが、台風の到来により暴風の警戒が出されていました。


普段の観光なら少々の風雨は決行しますが、さすがにこれでは無理。仕方なく午後2時くらいまでホテルで待機してました。
JR松江駅
ようやく弱まってきたので、松江駅前まで移動。

松江城に向かいたいのですが、なんとバスが運行停止になっていました。仕方なくタクシー移動。でも900円くらいで行けた。

松江藩開祖・堀尾吉晴像のようです。

松江城








興雲閣という明治時代に松江市によって造られた洋館です。


松江神社にふらっと参拝。




いよいよ国宝・松江城天守に入城していきます。


国宝指定前に一度来ており、ひさびさ。


地階は塩蔵です。


井戸が城内にありますね。

外部井戸は毒物や汚物を投げ込まれる危険性が高いのでしょうね。

この祈祷札は松江神社内で最近発見されたもののレプリカです。慶長年間のものであることを示す表記があったことから、国宝指定の一因となりました。


柱が多いすね。

包み板で柱を補強しています。

歴代藩主の画。松江城の立地を選定する堀尾親子らしい。


大坂の陣で奮闘した武将・後藤又兵衛所有の甲冑らしい。

松平直政の初陣像。大坂の陣で、あの真田左衛門佐(信繁=幸村)と対決した。

明治の廃城令で、松江城はいったん廃城に決定された。


最高層に到達。さすが台風下のためガラガラや。


遠くに宍道湖が霞んで見えます。

台風浸水はすごいね。


国宝指定で観光客も増えてきたらしいですね。

天守を見た後はお城周辺を北上していきます。


木がなぎ倒されており、台風の強力さを物語ますね。


ここは城山稲荷神社。小泉八雲がしょっちゅう参拝していたとか。じゃあ行ってみましょう。


この狐様を八雲は気に入っていたとか。もっとも2代目らしいけど。


この石狐様も気に入ってたのか。



小泉八雲記念館
ここが小泉八雲記念館です。撮影不可でしたが、八雲の生涯の説明や遺品を展示していました。

ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)は、1850年にギリシャで生まれました。
2歳の時にアイルランドに移りますが、16歳の時に左目を失明。19歳の時、単身、アメリカに移民。シンシナティでジャーナリストとして認められようになり、旺盛な取材、執筆活動を続けます。

ニューオーリンズ時代に万博で出会った日本文化、ニューヨークで読んだ英訳『古事記』などの影響で来日を決意し、1890年に日本の土を踏みます。

同年8月には松江にある島根県尋常中学校に赴任し英語教師に。さらに熊本第五高等中学校等の勤務を経て、1896年から帝国大学講師として英文学を講じます。さらに早稲田大学で教鞭を執ります。
この間、1896年には松江の士族の娘、小泉セツと正式に結婚し、日本に帰化。三男一女に恵まれます。著作家としては、翻訳・紀行文・再話文学のジャンルを中心に生涯で約30の著作を遺しました。「怪談」が最も有名。
1904年心臓発作で54歳の生涯を閉じます。

小泉八雲(ヘルン)旧居
記念館のそばには小泉八雲旧居があったので入館してみました。

もっともここには5ヶ月しか住んでないようですが。

明治の建物が改築されているとはいえこれだけきちんと保存されていたとは。当時から八雲が高名で、価値の高い人物と思われていたことが分かります。

庭です。

窓を開けて見せてもらえました。八雲旧居の管理の女性は部屋ごとに丁寧に説明してくれて、おかげで八雲に興味が出ました。神戸の谷崎邸や金木の太宰邸もそうでしたが、文学関係施設は詳しく教えてくれる人が多くて楽しい。

このガラスもよく写ってませんが、かなり年代物のガラスです。

ここが居間。

八雲は本名のハーンをカタカナ表記で「ヘルン」と書いていたことから、松江では「ヘルンさん」と呼ばれて、八雲自身も気に入っていました。

ここが書斎。

タケちゃんマンのようです。



ここはセツ夫人のお部屋。

ここは武家屋敷です。外観だけ。

お濠端を散策していきます。




さすが「水の都」だけあって、とてもよい風情。松江はもともとかなり好きな町で、今回は3泊を予定しています。旅程も私にしてはゆったりとってあり、台風で監禁されたロスも多分取り返せそうです。
堀川遊覧船も以前来た時はトライしたんですよね。一応その時の写真です。






県庁前まで歩いてきました。これは元首相の若槻禮次郎像。松江の人だったか。満洲事変勃発時の総理だったはずです。


大阪の陣で真田と戦った松平直政公。

松江藩は、堀尾家、京極家を経て、松平家が長く治めました。直政は徳川家康の次男・結城秀康の息子です。

竹島記念館
竹島記念館です。


現在は韓国に不法占拠されている竹島は、本来は島根県のもの。1952年に一方的に領有宣言され、奪われてしまったのです。その際、4000隻近く漁船が拿捕され、40名もの死傷者が出ました。
ちょうど閉まっていたのですが、昔来た時の写真です。今も大して変わってないみたいです。


松江駅前まで戻ってきました。出雲そばと宍道湖シジミの味噌汁を堪能しました。

出雲そば。

シジミ汁。

駅前に「はじめ人間ギャートルズ」の像が?なぜに。

園山俊二さんが松江の人なんだって。エンディングテーマの名曲「やつらの足音のバラード」は良かったね。

駅前にも竹島の日が。奪われた領土はいつか必ず取り返したいですね。
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