ロシア紀行です。首都モスクワ市内を観光していきます。
赤の広場
モスクワ観光の中心でもある「赤の広場」を観光します。
「赤の広場」はクレムリン外壁に広がる、モスクワの代名詞のような広場です。
「赤」というと、共産主義、社会主義のソ連のイメージですね。しかしこの広場の起源は、15世紀末に遡ります。現代ロシア語で「赤い」を表す「クラースナヤ」という語は、古代スラブ語では、「美しい」という意味だったそうです。
ワシリー寺院(ポクロフスキー聖堂)
まずはおそらく最も有名な聖堂にやってきました!この色づかいは独特ですね。
ロシアはもともと弱国で、長い間モンゴル帝国の支配下にあり、苦しんできた歴史がありました。
この寺院は、1560年にモンゴル帝国に勝ったことを記念して、イワン雷帝が建てさせた寺院です。
高さ46メートルあるそうです。玉ねぎドーム屋根は、全部で九つあるとか。
寺院の前の銅像は、ポーランドとの戦争の英雄ミーニンとポジャルスキーという人らしい。
聖堂の内部は撮影できます。フレスコ画やイコンで飾られています。
聖堂内では、男声合唱を聞かせてもらえます。素晴らしい歌でした。気に入ったらCDも買ってくれ、とのことでした。買わなかったけど。
対独戦勝記念のポスターですか。
赤の広場の正面には「レーニン廟」があります。
レーニンはご存知ロシア革命の指導者で、ソ連時代には国父ともいうべき存在でした。
レーニン廟
1924年に死去したレーニンは、剥製化して永久保存されることになりました。レーニンの遺体の実物が安置される「聖域」がレーニン廟なのです。かつての聖域も、今は観光名所。長蛇の列が並びます。
セキュリティチェックもあります。が思ったほど待たされず、15分くらいで入れました。
壁際には、革命の指導者たちの墓碑や胸像があります。
宇宙飛行士ガガーリンや、日本の社会主義者片山潜のレリーフもあるみたいです。どっかに。キリル文字読めないから探せなかったけど。
英雄墓域には、歴代ソ連の指導者が並びます。
チェルネンコやんけ!
ソ連最高指導者になったものの、わずか1年で死去。1985年のことでした。しかし彼には日本の漫画ファンは愛着があります。当時「コミックモーニング」で、片山まさゆき作のソ連を舞台にしたギャグ漫画「ウォッカ・タイム」の主人公として描かれていたのです。
チェルネンコの前の最高指導者アンドロポフも、就任からわずか2年で死去しています。
ブレジネフですね。この人は長期政権でした。プラハの春や、アフガン侵攻もこの人の時代です。
同志スターリンwですね。
かつてはスターリンも剥製化され、レーニンと並んで安置されていました。今は普通に埋葬されてるみたい。
スターリンは、恐怖政治を行い、大量粛清をした暴君という印象が強い。存命中は誰も逆らえなかったが、後継者フルシチョフによるスターリン批判以降、ソ連国内でも否定的評価が強まりました。
しかし一方で、第二次大戦を勝利したという決定的な功績があるため、英雄視する向きも今だに存在しています。特にソ連時代を肯定的に評価する傾向のベラルーシでは、今だに人気が高いそうです。
ここが入場口。
少年の衛兵が表情をピクリとも変えず、直立不動です。
廟の中は、暗闇の中を階段降りていきます。写真撮影は不可。見た感想は、すごくリアルなんだけど、お肌は妙なすべすべ感で、かなりコーティングしてる感じでした。1年に1度はメンテしているようですね。あと思ったよりも小さい人でしたね。でも本物のレーニンを見たのは感動でした。
赤い外壁には鎖を越えて入ることは許されません。
鎖の中に入ったら衛兵が笛を吹いて、猛烈に怒られます。
グム百貨店
デパートとは思えぬ威容です。19世紀末の建築です。
中は吹き抜けの3階建て。土産物屋さんや、有名外資ブランド店が並びます。
百貨店というよりショッピングモールかな。
アイスクリームが名物だそうです。
100ルーヴルです。まあ美味しかったけど、それほど騒ぐ程のものとも思わなかった。
ワシリー寺院のそばの坂道を下って、散策してみました。
ジューコフ元帥の銅像
国立歴史博物館のそばにあります。
第二次大戦の英雄ですね。
日本陸軍とも「ノモンハン事件」で対決し、苦しめています。スターリングラード防衛、ベルリン進軍と占領など、赤軍の英雄となりました。
中国人たちはどこでも大騒ぎ。マナーをきちんと守るか、守れないなら国から出ないで欲しい。
ボリショイ劇場
モスクワ最高のバレエの殿堂です。
カール・マルクス銅像
ボリショイ劇場のそばには「カール・マルクス銅像」があります。マルクスは「資本論」を著し、科学的社会主義を打ち立て、20世紀の世界を良くも悪くも激変させた人物です。
まだまだソ連時代の遺物がありましたね。
意外に街も綺麗で、ロシアを見直しましたよ。「おそロシア」とか、独裁ソ連の怖いイメージがあったけど。まあ一皮剥けばプーチン終身独裁の警察国家の面もあるんだろうけど、普通に観光する分には楽しめました。
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