秋の京都巡りをしていきます。
鹿苑寺金閣
金閣寺は正式名称を鹿苑寺といいます。
もともとは公家の西園寺家の別荘を、室町幕府三代将軍の足利義満が譲り受け、山荘「北山殿」を造ったのが始まりとされています。
義満の時代の華やかな文化を北山文化といいます。
義満の死後、遺言によりお寺となり、鹿苑寺と名づけられました。
世界遺産「古都京都の文化財」に登録されています。それにしても最近は世界遺産も増えすぎて、ありがたみがなくなってきましたね。
さあ、入場していきます。
早くも見えてきました。舎利殿「金閣」です。
一層は寝殿造です。
二層と三層には、漆の上から純金の箔が張ってあります。
二層は武家造。三層は禅宗仏殿造で、三つの様式を見事に調和させた室町時代の代表的な建物と言えます。
現在の金閣は実は1955年の再建。
オリジナルは、1950年に放火によって全焼してしまったのです。金閣の見習い僧による犯行でした。
↓放火前、明治時代の金閣です。金箔は剥げた状態でした。
再建にあたって、義満による建立当初の姿を再現したのでした。
金閣寺事件は、放火犯の母親が列車から保津峡に身を投げるなど、最後まで衝撃的な事件でした。
この放火事件は作家たちの創作意欲をかき立て、三島由紀夫や水上勉らにより小説化されています。
柿葺(こけらぶき)の屋根の上には鳳凰像が輝いています。
鏡湖池に浮かぶ葦原島です。
巌下水は、義満が手洗いに用いたといわれています。
龍門滝です。
八代将軍・足利義政の手洗鉢だそうです。義政は義満の孫です。
夕佳亭(せっかてい)と言われる茶室です。
江戸時代に後水尾上皇のために、つくられました。
この高台から見下ろす、夕日に映える金閣が特に佳(よ)いということから、この名が付けられました。
瑠璃光院
最近、大人気の瑠璃光院に行ってみようと思います。
叡山鉄道の八瀬比叡山口駅から高野川の清流に沿って歩きます。
山門に到着。いよいよ参拝していきます。
もともと別荘として造営されたもので、1万2000坪の敷地に数寄屋造りの建物と日本庭園を有します。
通常は非公開で、春と秋に特別拝観することができます。
これが二階書院です。
写経机に映る紅葉が見どころです。
紅葉の見ごろはもう少し先の感じですが、これでも十分感動的ですね。
瑠璃光院は浄土真宗の支院で、写経をしつつ、美麗な風景を楽しむことができます。
八瀬名物「かま風呂」です。日本式蒸し風呂の原型であり、「八瀬のかま風呂」の現存する希少な遺構です。
一階に降りて、瑠璃の庭です。
数十種の苔のじゅうたんをぬって一条のせせらぎが清らかに流れます。
瑠璃色に輝く浄土の世界を表現しているとか。
臥龍の庭です。
天にかけのぼる龍を水と石で表した池泉庭園です。
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