米沢駅
山形県米沢市にやってきました。米沢といえば和牛・米沢牛!米沢駅にいきなり牛像発見しました。
当日は上杉祭りの実施日。戦国大名の上杉家というと越後のイメージですが、江戸時代には国替えで米沢藩主として家系を継いでいってました。上杉祭り関連の写真も、この後幾度も出てきます。
米沢駅舎。ここからは駅前観光センターでレンタサイクルを借り、観光に向かいます。まずは上杉神社へ。バスという手段もありますが、どうしても田舎は本数が少ないので不便だしね。
いきなり祭りの軍団に?幼稚園のちびっ子たちが巫女さん?のコスプレしているのかな?
上杉神社
そうこうしてるうちに目的の上杉神社、および松岬(まつがさき)神社に到着!
上杉鷹山は江戸時代中期の大名で、米沢藩9代藩主。領地返上寸前まで財政破綻しかけていた米沢藩再生のきっかけを作ったことで、江戸時代屈指の名君として知られています。
米沢藩は名家ゆえのプライドにこだわって、藩の実力以上の家来を抱え、財政破綻寸前でした。鷹山は果断な実行力と実直な人柄で改革を進めました。倹約や殖産などを続け、藩財政再建の道筋をつけました。今なお米沢市民の誇りとなっています。
松岬神社
まずは上杉神社から鷹山公を分祀して建立した松岬(まつがさき)神社を参拝します。
松岬神社内に「伝国の辞」の碑がありました。上杉鷹山が家督を譲るにあたって、藩主の心得として伝授したものが『伝国の辞』です。
一、国家は先祖より子孫へ伝え候国家にして我私すべき物にはこれなく候
一、人民は国家に属したる人民にして我私すべき物にはこれなく候
一、国家人民のために立たる君にし君のために立たる国家人民にはこれなく候
なるほど!かのケネディ大統領が尊敬する日本の政治家を問われ、上杉鷹山の名前を挙げた逸話は有名ですが、この言葉を読むと分かるような気がします。
上杉祭り当日とあって、午前中から屋台が出始めてます。
上杉の「毘」(上杉謙信は毘沙門天の化身)の旗が翻ります。
上杉景勝と、直江兼続とコンビの銅像がありました。大河ドラマでもお馴染みのコンビです。右側が兼続ですね。
上杉鷹山、また会った。
これも鷹山の名言です。
家祖にして軍神・上杉謙信です。上杉神社はもともと謙信を祀るために建立されました。
伊達政宗は仙台のイメージが強いですが、実は米沢生まれなんですね。
上杉神社
上杉神社を参拝します。上杉神社は1876年に上杉謙信、上杉鷹山を祭神として、米沢城本丸跡に建立されました。
上杉家臣団の旗も翻ります。
謙信の家訓ですね。
軍神・謙信を参拝します。
上杉博物館
続いて、同じ敷地の上杉博物館(別名:伝国の杜)を見学しました。
ここでは、数千に及ぶ上杉氏ゆかりの貴重な品々や国宝が収蔵されています。展示室は「常設展示室」と「企画展示室」に分かれていて、常設展示室では上杉の歴史と文化を中心とした「江戸時代の置賜・米沢」を主軸に構成されています。
関ヶ原の戦いのきっかけとなったのは、当時会津を治めていた上杉景勝の挙兵でした。
東の上杉と西の石田三成で、家康を袋の鼠にする大戦略を立てていたのですが。西軍はあまりにもバラバラで、わずか一日で東軍に敗れ、敗走しました。
展示のメインはやはり鷹山公。ちなみに鷹山シアターという鷹山の伝記ドラマの上映もあり、俳優の西村和彦と女優の紺野美沙子が上杉鷹山夫妻を演じていましたよ。
米沢藩は名門・上杉家のプライドが邪魔して、鷹山の時代には破産寸前の状態でした。会津時代の120万石から、30万石に減らされ、のちにそれも半減という小藩に成り下がっても名門のプライドが捨てられず、大量の藩士を抱え、豪奢な格式を変えることが出来ませんでした。
そんな中登場した鷹山は、守旧勢力の抵抗にあいながらも果断に改革を進めました。
養蚕や機織りなど積極的な殖産興業を推し進め、村々は活気を取り戻していきます。
国宝・上杉本「洛中洛外図屏風」の原本の展示もありました。
国宝ですし、撮影はダメだったので、解説のパネルを写してきました。
1574年に織田信長から上杉謙信に贈られたものだと伝わります。狩野永徳の作品です。信長も、信玄や謙信の圧倒的な武力には脅威を感じていて、様々な手段で懐柔しようとしていました。
上杉家廟所
さらにチャリを飛ばして、上杉家廟所にやってきました。
家祖である上杉謙信公の御遺骸がある墓所です。廟所内は、杉木立の中に歴代藩主の廟が整然と立ち並んでおり、森厳とした雰囲気に満ちています。
初代・謙信公。
二代・景勝公。
九代・治憲(鷹山)公。
帰り道に、上杉祭りの山車にいっぱい出会いました。
この河川敷で上杉軍と武田軍に分かれて、「川中島の戦い」が行われてます。これが上杉まつりのハイライトのようですね。まさか米沢で川中島をやってるとは!
ここで合戦が行われます。時間が合わなくて観戦できませんでしたけど。
駅へ向かう途中も、川中島に出陣する勇士たちといっぱいすれ違いました。
大盛り上がりでした。
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