アクセス
地下鉄日比谷線「広尾」駅徒歩12分、JR「渋谷」駅、「恵比寿」駅よりバスで約10分「東京女学館前」
入試日程・募集人数
偏差値
四谷大塚結果80%偏差値
日能研結果R4偏差値
サピックス80%偏差値
大学合格実績
学校の紹介
基本情報
週6日制(土曜は4時限)・登校時刻8:25 制服あり 6クラス
沿革・校風
伊藤博文を創立委員長に、当時の政財官界の有力メンバー(渋沢栄一ら)の「女子教育奨励会」を母体に1888年設立。創立120年を超える伝統校である。
「知性」「感性」「品性」を育む教育を実践している。広く国際社会で活躍できる人材の育成を目指し、英語教育はもちろん、英語力育成に特化した「国際学級」も設けられている。
白いセーラー服、青いリボン、紺のスカートの制服も人気があり、生徒たちも誇りを持っている。これは昭和5年に当時の英語教師トロット女史が「英国では高貴な人は白を身につける」と提案したのが始まり。
お嬢様学校のイメージはあるが、明るく活発な子が多い印象である。ただ伝統校らしく校則はやや厳しく、ゴムの色も指定される。挨拶はしっかりするよう躾られる。スマホは許可制。下校時の立ち寄りは禁止である。気にしない子は気にしないが、気にする子には多少うるさく感じられるようである。系列小の内部進学生は約70〜80名いるが、中学では分散して各クラスに振り分けられるために、すぐ打ち解けられるようである。
「インクルーシブ・リーダーシップ」の育成を目標としていて、一人のリーダーに依存せず、各々が主体的に協働活動に参加する姿勢を育むという教育方針である。たとえば文化祭や体育祭などは全て生徒の企画運営による「実行委員会方式(スタディ・アジェンダ)」で行われている。修学旅行(中3沖縄、高1高2都奈良)までも実行委員会によって運営されているという。生徒たちのイベントにかける情熱と結束力は強い。
大学進学に備えたカリキュラムを編成するとともに、教養面・情操面での教育にも力を入れている。フランス料理のテーブルマナー講習などが行われる。
ユネスコスクールに指定されていて、平和学習や環境学習、SDGs学習などが盛んに行われている。一方で自国文化理解にも力を入れていて、茶道・華道体験、歌舞伎教室、能楽鑑賞などが行われている。
環境
グランドは平成2年から人工芝が敷かれた。テニスコート4面分の広さで、水はけがよく使いやすい。体育館は3つもある。第1体育館は国際試合を開催できるほどの広さである。室内温室プールは25mコースが5レーンある。
各教室はプロジェクターが設置され、授業で活用される。理科実験教室は5つある。
図書室は蔵書6万冊で、自習用のスペースが100席以上ある。記念講堂はスタインウェイのフルコンサートピアノを備えている。茶道や礼法を学ぶ「作法室」は40畳もある。
食堂は中1から利用可能で、唐揚げとポテトの組み合わせの「カラポテ」が人気メニューである。日替わり定食は安くて美味しい。
屋上にはベンチが置かれて、お弁当を食べることも出来る憩いの場である。校内には緑豊かなビオトープがあり、生態系や生命に触れることが出来る。ロッカーは生徒一人に個人ロッカーが割り当てられ、教科書を毎日持ち帰らなくてもよい。
中学での学習
高校募集を行わない完全中高一貫校である。6年間を3ブロック制に分けたカリキュラムが組まれている。中学部では基礎を徹底して重視している。中1から高1までの英語・英会話では1クラス2分割の少人数授業で、きめ細かい指導をしている。数学は週5時間授業の先取り学習で、中3から高校内容を扱う。
英数は 「訂正ノート」の提出など行われ、それを先生が添削して返すなどの、実に丁寧な指導が行われる。教員室の廊下前には、質問コーナー「アスQ」が置かれて、気軽に質問できる環境である。女学館では先生との面談の機会が多い。放課後や長期休暇中には、主要3科の指名補習を行う。
国語では「聞く」「話す」のコミュニケーション能力を磨くことを実施しており、2分間スピーチやディベート、弁論大会なども実施されている。理科では実験を重視し、顕微鏡は一人一台用意される。中1の家庭科でコンピューターの基本的操作を学ぶ。音楽では中学部はお琴、高校ではギターやヴァイオリンを選択出来る。総合学習では中1でボランティア活動、中2で環境教育、中3では平和教育を実施している。伝統校らしく副教科の指導にも力を入れている。
中2・中3の「道徳・理科・英語」の授業では、iPadによる予習復習や、オールイングリッシュ講義スタイルが導入されている。道徳を英語で授業する発想は凄いが、グローバル社会に対応する人づくりを志向しているのだろう。
フォーサイト手帳という手帳を使って、スケジュール管理を自分で出来るように指導している。特に家庭学習を計画だてて行えるかどうかをチェックされる。
高校での学習
高1の数学は2クラスを3分割したコース別授業、基礎か応用を生徒が選択できる。高2からは文系・理系のコース分けを行っている。また高3ではさらに選択科目制も増やして、演習形式の授業で大学受験に対応している。少人数制の選択科目によって、生徒の多様な進路に対応している。
大学入試実績は私立中心という都心女子校にありがちなパターン。長年の低迷を回復する傾向にある。指定校推薦は早慶上、理科大、マーチなど。学習院大学に比較的多めの枠を持つ。
国際学級について
2004年度より国際教育を重視する「国際学級」を中学・高校に設置し、一般学級とは区分されている。入学時の英語力は問われない。各学年A組からE組が一般学級、F組が国際学級である。北米現地校に近い英語カリキュラムで授業が進められている。英語以外のカリキュラムは一般クラスとさほど変わりはない。
国際学級は6年間クラス分けはない。国際学級は外国の大学に進学するのに必要な英語能力を身に付けることが目的とされており、高校2年次の文理選択の際に文系に進むことが義務付けられる。週8時間の英語の授業では、英語経験別に3グループに分け、ネイティブスピーカー含め3名の教員がきめ細かく指導する。短期留学生も受け入れ、異文化交流の機会も多い。毎学年、各国の大使館を訪問して、大使館員の話を伺う。中3では「ロミオとジュリエット」を英語劇で実演するという。高1では全員参加のボストン・リーダーシップ研修が行われている。
部活動・イベント
約35の部があり、いずれも中高合同で活動している。部活動は中1・2は全員参加制。オーケストラ、演劇、英語、絵画、茶道、箏曲、染織、ダンス、バレーボール、バスケ、ソフトボールなどが盛んである。
生徒により企画運営される「体育祭」は、独自の伝統種目が満載である。高3生が踊るカドリール・プロムナードというダンスは下級生の憧れとなる。校内に飾られるカドリールのアートは女学館の象徴。
国際教育
中3~高2の希望者を対象に、アメリカ、タイ、マレーシアで海外研修を実施している。人気イベントとして「校内模擬国連」も行われる。
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