コヴェントリー巡り【GODIVA、空襲被災、交通博物館】

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ロンドンを離れて、コヴェントリー市へと遠征しました。観光地ではないので、「コヴェントリーに行く」と言ったらホテルの人も驚いていました。コヴェントリーは自動車の町。工業都市として知られています。しかしそれよりも個人的には、第二次大戦中にドイツ軍の空襲を受けた戦災地として関心があります。

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目次

ロンドン・ユーストン駅

ロンドン・ユーストン駅からウェストミッドランド鉄道で北上して行きます。

予定していた便がキャンセル!一瞬どれに乗ればいいのか分からなくなり、パニクりました。ネットで検索した上、駅員に聞いて無事乗車。

列車で1時間〜1時間半ぐらいで着きます。

コヴェントリー駅

さあコヴェントリー駅に到着しました。

駅からは主要目的地まで1キロぐらいなので、歩いていけます。

グーグルマップで道順は事前に確認済みです。今回のイギリス旅行で、道に迷うことは全く無かった。便利な世の中になったもんだ。

ゴディバ夫人の像

広場には有名なゴディバ夫人の像があります。

現地ではゴダイバと発音するらしいけど。

お菓子のゴディバの由来となった人物ですね。

なぜか裸で馬にまたがってる人なんですが。

I’m a racing car passing by like Lady Godiva
俺はゴディバ夫人のように通り過ぎるレーシング・カーだ

クイーン「ドント・ストップミー・ナウ」

コヴェントリー大聖堂

コヴェントリーでは被災した教会の一部をそのまま保存しているようです。長崎でなく広島方式ですね。

1940年11月14日のドイツ軍の空襲でコヴェントリーは廃墟と化しました。

実はイギリス軍は、ドイツの暗号機エニグマを解読し、コヴェントリーが標的であることを事前に知っていたという説があります。エニグマについては映画「イミテーション・ゲーム」でも描かれていましたね。

しかし暗号解読成功をドイツに悟られないため、コヴェントリーを捨て駒にして、あえて空襲を市民に知らせなかったと言われてきました。(これは公的には否定されている)

同じ戦災の町・日本の広島市との絆をあらわす像です。同じ像が広島平和公園にもあるとか。

私は旅行した際に、日本全国隅々まで残る都市無差別爆撃の爪跡を見て、戦災跡地に関心を持つようになりました。だから観光地でなくても、コヴェントリーには来てみたかった

教会の塔には3ポンドで登ることができます。

まあ、登ってみるか。

調子に乗って登ったら、けっこうきつかった!

コヴェントリー市街を一望できます。

トリニティ教会です。

さあ、降りるか。

ショップの女性が、明るくて話しやすい人だったので、ちょっとしたプレゼント(ジャパニーズ扇子)をあげたら「oh~!!」と言って喜んでくれました。

コヴェントリー大聖堂は新しく再建された教会も、併設されてます。

綺麗なスタンドグラスの教会です。

こうしてみると保存の広島型、再建の長崎型と両面やってるんですね。

ハーバート博物館

教会そばのハーバート博物館です。無料入館できます。

ここでは戦争被害含めたコヴェントリーの歴史や、ゴディバ夫人についての展示がされています。コヴェントリー空襲など、戦中の展示がありますね。これはシェルターか。

1941年の空襲時の映像。これ、コヴェントリー大聖堂ですね?

ゴディバ夫人ルームがあります。

子ども向けに、ゴディバ夫人の物語がアニメで上映されてました。

ジョン・コリア「ゴディバ夫人」

この美術館の看板とも言える美しさです。

Sir Edwin Landseer「Lady Godiva’s Prayer」

Pargetter for Minton Pottery「Lady Godiva」

ゴディバ夫人は映画にもなったみたいですね。1955年、モーリン・オハラ主演ですか。

コヴェントリー交通博物館

自動車の町らしく、コヴェントリーにはコヴェントリー交通博物館もありました。ここも無料入館できます。

いきなり入り口付近にクラシックカーが陳列してありました。

ワーゲンや。

さあ、入場していきます。

さまざまな車を時代ごとに見ていくことができます。コヴェントリーはまず自転車の町として発展しました。

四人乗りw

自動車の誕生以降は、コヴェントリーも自動車産業に移行していきます。

1896 Coventry Motette

1910 Swift Tourer

1914 Humber Tourer

1923 Albatros

1921 Coventry Victor motorcycle with Whitley sidecar

1938 Alvis Speed 25

1943 Daimler Armoured Car

1947 Daimler Limousine

戦後間もなく英国王室の公用車となった高級車です。

1960 Hillman Minx Easidrive

1998 Peugeot 206 Saloon

2014 TX4 Taxi

ロンドンのブラック・キャブに体験乗車もできたで。

1972 Morris Minor Post Office Van

ちょっと変わり種の車もいっぱい展示されていました。

1977 Triumph 2500TC Police Car

1952 Karrier Fire Engine

1968 Alvis Stalwart

1953 Daimler Double Deck Bus

Jaguar F1 Car

Thrust 2

1983年に時速1019キロの世界記録をつくったとか。

Thrust SSC

1997年にその記録を更新したのがこの車です。時速1228キロだとか。

コヴェントリー戦災体験ルームもあります。

これは戦時中に労働力不足から、兵器工場で働くようになった女性たち。

だから必ず戦争の後って、女性の社会的地位向上が認められるんですよね。

空襲体験ルーム

真っ暗で警報が鳴って不気味な感じ。

これがシェルター。

飛行機撃墜ゲームもありました。

機影を見て、友軍機か敵軍機か判断するというものでした。

トリニティ教会

交通博物館のそばには、美しいトリニティ教会があります。

コヴェントリー観光の最後に、またゴディバ像のある広場に戻ってきました。

ここにゴディバ時計があるんです。1時間ごとにゴディバ夫人が登場します。

時計の下のお土産屋さんでも、ゴディバ夫人人形を売ってたで。

なかなか楽しめました。帰りのロンドン・ユーストン行きが、またしてもキャンセル!なんなんだ?この国は!

次の便を駅員さんに聞いて、無事乗り込めました。ヒヤヒヤもんですよ!

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