アクセス
西武池袋線「江古田」駅、地下鉄有楽町線「新桜台」駅、地下鉄大江戸線「新江古田」駅より各徒歩7分
入試日程・募集人数
偏差値
四谷大塚結果80%偏差値
日能研結果R4偏差値
サピックス80%偏差値
大学進学実績
武蔵は合格者数は開示せず。浪人含む進学者のみ発表している。
例えば東大・早稲田・慶應の3校に合格しても、進学先の東大しか数字としては公表されず、早稲田・慶應はカウントしない。
学校の紹介
基本情報
週6日制(土曜は4時限)・登校時刻8:20 制服なし 4クラス
沿革・校風
1922年、我が国初の(旧制)7年制高校として創立。旧制高校時代は中退者が続出するスパルタ校であった。戦後、学制改革により新制武蔵中学校・高等学校となる。
創立以来「武蔵の三理想」を掲げ、「東西文化融合のわが民族理想を遂行しうべき人物」「世界的舞台で活動できる人物」「自ら調べ自ら考える人物」の育成を目指している。
特に「自調自考」を重視し、生徒の生涯を見据えた「本質」「本物」の学問を少人数で深く学んでいく。大学受験型の指導が行われないのにもかかわらず、生徒や保護者の満足度は極めて高く、卒業後も誇りと愛着を抱き続けるという。
生徒の自主性を重んじる校風で、制服はなく細かな規則もないが、責任ある行動が求められる。「欠席も自由」と誤解する向きもあるらしいが、さすがにそれはない。正当な理由なき欠席・遅刻・欠課数には厳格な基準があり、進級にも影響する。
基礎学力を養成する一方、アカデミックな学問追究の姿勢を培う教育が行われる。教師陣も学者肌で、授業内容も教科書にとらわれない。武蔵には職員室がなく、教員は研究室にいる。教員には個人研究費が支給され、日頃から常に研究をしているという。こういった質の高い教師陣によって、まるで大学のような「独立性」「専門性」を持った授業が展開される。
武蔵は中高の一体感が強いことでも知られる。併設の武蔵大学が存在するが、ほとんどの生徒は内部進学はせず、他大学進学を目指している。大学の方が付属しているというジョークも。
環境
緑豊かな広いキャンパスの中央を横切るように小川(濯川)が流れていて、川の北側を大学が、南側を高校・中学が使用する。広さは約7万平方mもある。学園全体で使用するものとして講堂があり、大学図書館も高中生が使える施設となっている。 キャンパスは自然豊かで、落ちついた学習環境の中で学園生活を送ることができる。
2017年に理科特別教室棟が竣工した。ここには理科各実験室のほか、屋上には天体観測ドームもある。理科関連施設はそれ以外にも太陽観測所、気象観測所、標本庫、菜園など本格的である。
テニスコート4面、陸上競技場、人工芝のサッカー場、野球場、体育館、屋外・屋内プールなどのスポーツ施設も充実している。 給食はなく、基本は弁当持参となるが、食堂(生徒集会所と呼ばれる)で日替わりランチなどを食べることも出来る。
学習について
高校募集を行わない完全中高一貫校である。1クラス40人×4クラス。毎年クラス替えがある。
武蔵はホームルームがなく、即授業が始まる。「ガラスの断面に光が入ると屈折する」と教科書なら一行で終わる内容を、まず観察・観測して経験し、議論、レポート作成する。地学の授業での「薄片作り」では6時間ほどかけて石を削って顕微鏡で観察する。国語では変体仮名を学び、古典を原典に近い状態で読むという。「本物に触れる」ことを重視する校風なのだ。
こういった経験学習を通じて生徒の学問的興味を引き出そうとするため、野外研究などの課外活動も活発に行われている。中1では箱根で地学巡検、中2では群馬みなかみの農家に民泊実習、中3では清里で天文実習が行われる。
武蔵の教育の大きな特徴として、少人数制を積極的に導入していることが挙げられる。全学年の英語と理科、中3の数学と社会で、1クラスを名簿順に2つに分けた各22名の分割授業を行っている。習熟度別のクラス編成は行っていない。
また「手で書く」ことを重視しており、それは入試問題にも反映されている。国語は記述中心で、算数は問題文以外のスペースすべてが解答欄というユニークなもの。
学問横断的な指導を行っており、例えば社会は「社会1(国内)」「社会2(国外)」という分類。理科は中学ではあえて4分野に分けず「科学A」「科学B」という分類で行われる。
中3からは第2外国語が週2時間設けられ、ドイツ語、フランス語、中国語、朝鮮語を選択できる。これは「言葉は世界につながる窓であり、その数は多いほうがいい」という考え方からである。
高2からは文系・理系のコース分けを行っている。また高2から選択科目制も実施して、大学受験に対応している。高3では体育と週2時間の数学以外は全て選択授業になる。高校でも主要科目については少人数分割授業が実施される。
成績不振者対象の補習などは行われない。だが自ら質問に行けば納得するまで教えてくれる先生方が多い。武蔵で培った自ら深く学ぶ姿勢は、むしろ大学入学後の本格的な学問探究の場で役立ったと語る卒業生も多い。
部活動・イベント
文化系13体育系12のクラブ活動がある。文化部では中学生、高校生が一緒に活動している。運動部は部によっては活動を別に行っているものもある。80年以上も太陽の黒点を観測している太陽観測部、奇術部、ジャグリング部、生物部、サッカー部、水泳部、バスケットボール部など様々である。理科系のクラブは充実している。
文化祭は旧制武蔵以来「記念祭」と呼ばれ、生徒が主体的に運営し、教師はそのサポートを行う。その他は2日間にわたって行われる「体育祭」、20キロ近く歩く「強歩大会」などが行われる。
入学した子どもたちが「武蔵生」へと変わるイベントが中1の山上学校である。山上学校は現地集合・現地解散で行われ、なんと前橋駅集合だという。乗り間違えなど失敗もあるが、失敗した時どうすればいいか、自分で考えさせることが目的。赤城山への登山中も先生は引率するのではなく、背後から見守るスタイル。もちろん先生は見守りながら、時にフォローに入るという。山上学校で生徒たちは4日間にわたり、登山や自然観察を行う。可能な限り本物に接する「本物教育」を実践しつつ、仲間たちとの共同生活について学んでいく。山上学校での班は、学校でのクラスをバラバラにした編成であるため、他人への気遣いや距離感を自然と学ぶことが出来る。
山上学校に限らず、武蔵ではあらゆる行事が現地集合・現地解散で、教師の先導はない。高1の総合講座では、長崎県対馬の現地公民館集合ということもあったとか。
国際教育
高2が終わった春休みか高3の夏前後に、10数名が選ばれ約2ヶ月、海外の提携校で学ぶ「国外研修」制度がある。受験直前期に行かせることには議論の余地もあるらしいが、頭の柔軟な時期にこそ海外を体験し、自己を見つめる経験をさせておくべきという方針だとか。ドイツ・オーストリア・フランス・イギリス・韓国・中国に提携校がある。これをステップに海外大学へと進む生徒も多い。
主な併願校
おすすめ併願校
「進学校でありながら予備校チックでない、リベラルでアカデミックな指導を行う」繋がりで、桐朋を2日に持ってくるパターンはアリ。
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