今回は食料の自給率や、食料の輸入先などが重要です。
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輸入にたよる日本の食料
増えた農産物の輸入
日本は戦争の後、食生活の洋風化が進み、和風の食事に代わり洋食を食べる機会が増えました。
ハンバーグ、大好き。
私はヘルシーな和食がいいな。
食生活の変化にともなって、外国から農産物を輸入することが増えました。
外国の農産物って、国産のものより安いと思う?高いと思う?
ふつうは安いんだよね!
また昔は輸入に不向きだった野菜などの生鮮品も、冷蔵して輸送する技術が発達して輸入できるようになりました。
野菜はどこから輸入しているか知ってる?
知ってます。中国だよね?
低い食料の自給率
食料全体の自給率(カロリーベース)の、約40%という数値を覚えましょう。この数値が高いか?低いか?外国と比較してみましょう。
一目瞭然ですね。日本はかなり低い!
特に「穀物」の自給率は約28%(飼料用も含む)と、致命的な低さです。「穀物」は常温保存ができるため、例えば戦争などの非常事態で外国からの輸入が断絶したとしても、穀物さえあれば飢えをしのぐことができます。
だからどの国も穀物だけは「国家の生命線」と考え、できるだけ自給できるよう努力しているものなのですが・・。
さて農産物別の自給率を押さえていきましょう。
米・・97%
さすが!日本人の主食だけあって高いです。というか「減反政策」をしていたぐらいだから、米は余ってるはずなんですが、自給率が100%じゃないのはなぜか?というと、アメリカなど外国からの求めに応じて、米を少しは輸入することに決めたからです。(要らないんですけどね)
卵・・95%
傷みやすく割れやすい卵は、見るからに輸入に不向きですよね。
野菜・・80%
野菜もできれば、近くで取れた新鮮でピチピチの野菜が食べたいものです。近郊農業で取れた野菜は美味しい!しかし平成に入った頃から冷蔵輸送技術が進歩して、外国から安い野菜を鮮度を保ったまま輸入できるようになりました。主に中国から輸入します。
肉類・・55%
暗記法:焼肉GOGOと覚えましょう。牛肉はアメリカやオーストラリアから輸入します。鶏肉はブラジルやタイから。「55%ってけっこう自給出来るんだ!」と思ってしまいますが、実は家畜たちのエサ(飼料)を自給できないので、結局ほとんど外国頼みなのです。(飼料自給率は25%程度)
果物・・40%
りんごやみかん、ももなどは輸入してるイメージはないですね。バナナやパイナップル、キウイフルーツなど南国っぽい果物をたくさん輸入してます。特にぶっちぎりで多いのはバナナで、フィリピンという国から輸入します。
小麦・・15%
パンやうどんなどの原料になり、北海道で生産されますが、多くを外国からの輸入に頼っています。暗記法:アカオニ食べる小麦パンと覚えましょう。アメリカ、カナダ、オーストラリアから輸入します。
大豆・・6%
食用油や豆腐、しょう油、味噌などの原料になり、北海道で生産されますが、多くを外国からの輸入に頼っています。暗記法:アブラカナ?大豆かな?と覚えましょう。アメリカ、ブラジル、カナダから輸入します。
日本の農業はピンチ?
大都市周辺の耕地が住宅地に変わり、また耕作が行われなくなった耕地が増えたこともあり、年々耕地面積は減少しています。
多くの農家では後つぎ不足に悩まされています。農業で働く人の3分の2は65歳以上の高齢者で、高齢化が進んでいます。
日本の農産物を世界へ
日本の農産物は価格は高めですが、安全でおいしいと世界で高い評価を受けています。質の高い農産物をブランド化して、海外に輸出しようという農家も増えてきています。
農業のもたらすめぐみ
農業は食料を作り出すだけでなく、様々なめぐみを私たちの生活にもたらしてくれます。棚田は、美しい景色を作り出すだけでなく、土砂崩れを防いだり、水をたくわえることで洪水を防いだりもします。
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