小4上巻19回 予習シリーズ社会の徹底解説と暗記プリント

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まずは日本の周りを流れる海流を確認しましょう。
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目次

日本の海岸線

長い海岸線をもつ日本

日本の海岸線が長い理由を考えてみましょう。

  めじろ

一つには、日本は島が多いことがあげられるね。最新の調査で、14000以上も島があることが分かったんだ。

14000以上もある島の海岸線を、すべて足したらすごい長さになりそうですね。

長崎の観光名所・九十九島
これが長崎県。海岸線も複雑そうです。
  めじろ

もう一つの理由。日本の海岸線はギザギザだということだ。

こういうギザギザ海岸線が多い。

たしかにギザギザね!

  めじろ

この海岸線をぴーんと直線にしたら、より長くなるよね。

砂浜海岸のくらし・・九十九里浜

美しい弓形の砂浜

砂浜海岸の代表例は千葉県の「九十九里浜」です。

約66kmにもおよぶ、美しい弓形の砂浜海岸が続きます。砂浜海岸の多くは、九十九里と同じように弓形のカーブを描いています。

九十九里浜

九十九里浜の漁業と農業

砂浜海岸は港のつくりにくさのため、漁業には向かず、その代わり海水浴場には向いています。

九十九里浜ではむかしは海岸から網(あみ)を引く地引きあみ漁がさかんに行われていました。現在は観光客向けの観光地引き体験のような形で残っています。

どっかの国の地引きあみの様子。

地引きあみでとられたイワシは、食用のほか、干してほしかと言われる肥料にもなりました。

お魚の群れ
上空から見た九十九里浜。

代表的な砂浜海岸として、鳥取県の鳥取砂丘も覚えておきましょう。

鳥取砂丘の場所を確認しよう。
鳥取砂丘も広大な砂浜海岸
鳥取砂丘ではラクダにも乗ることができます。

岩石海岸のくらし・・三陸海岸

岩石海岸の代表例は青森県・岩手県・宮城県に広がる三陸海岸です。

  めじろ

このへんの昔の国名は「陸前」「陸中」「陸奥」といって、そこから三陸と言われているんだよ。

三陸の南に広がるような複雑な海岸をリアス海岸と言います。(元はスペイン語です。スペインのガリシア地方にはこのような海岸が多い)

リアス海岸のできかた
出典:京大生ブロガーいぶきさんのブログ
STEP
元は山地でした。

むかしは「氷河期」と言って、日本列島もロシアぐらいの寒さでした。

STEP
地球が暖かくなって、氷が溶け出しました。
STEP
溶けた氷によって海面が上昇します。
STEP
もともと谷だったところに水が入りこみ、リアス海岸が完成しました。

なるほど、もともと谷だったなら深い港になるよね〜!

  めじろ

三陸海岸には日本を代表する漁港があるんだよ。

三陸の漁港

全部読めないんですけど

  めじろ

たしかに難しいね。八戸(はちのへ)、気仙沼(けせんぬま)、石巻(いしのまき)と読むんだ。

三陸沖から銚子沖にかけては、寒流と暖流がぶつかる潮目(潮境)ができやすいです。潮目には、魚の餌になるプランクトンがたくさんいるため、漁業に適しています。

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潮目

またリアス海岸の入り江は、波が静かな海のため、養殖(育てる漁業)も盛んです。

養殖のようす。イカダを組んで、この下でカキを育てています。

おそろしい津波

り江の多い三陸海岸では、地震の後に発生する津波の被害を受けやすいです。2011年の東日本大震災で発生した津波はおそろしいものでした。海底地震で発生した巨大な波が、入り江の奥に進むにつれて高く押し上げられ、町をおそったのです。

防潮林や防潮堤がつくられましたが、東日本大震災の時の巨大津波は、それらを破壊して町に押し寄せました。

防潮堤

日本のまわりの海

日本のまわりの海を言えるようになりましょう。

日本のまわりの海・解答

北海道の北の海・オホーツク海には冬に流氷が押し寄せることで有名ですね。

知床の流氷とオオワシ

九州の西の海・東シナ海はゆるやかな深さ200メートルぐらいの大陸棚(たいりくだな)という海底が広がっています。ここは太陽の光が届きやすく、プランクトンや海草が育ちやすいため、たくさんの魚が集まります。

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大陸棚

日本の東側や南側には海が深くなっている海溝(かいこう)があります。これは海のプレートが陸のプレートの下に沈み込んでいるところです。

プレートって何すか?

  めじろ

プレートとは地球の表面をおおう、厚さ数10~200kmぐらいの岩石でできた層のこと。1年間に数センチずつ動いているんだ。

日本近海のプレート

プレートの境目は大きな地震の震源になることが多いのです。上の図からは東日本大震災の震源地が、北米プレートと太平洋プレートの境目だったことが想像できると思います。

プレートが地震や津波を引き起こすことも!

フィリピン海プレートとユーラシアプレートの境目にある南海トラフでは、次なる巨大地震が発生するのではないかと危ぶまれ、災害への対策が急がれています。

日本近海のプレート

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