雪にうもれる十日町
まずここでは越後平野、そして日本一の大河・信濃川の位置を確認しましょう。
信濃川を「信野川」と間違いやすいです。十日町は山のふもとに位置しているため、積雪量がとても多くなります。
雪の多い地方
小4上巻のポイントになる「季節風」と「海流」の知識が出てきます。毎回確実に覚えていきましょう。授業後に、次のような口頭試問?で復習してあげるといいです。
重要な要素は季節風ですね。
このAは風なんだけど、どっちの方位から吹いてるかな?八方位で答えてみて!
北西です!
季節はいつ吹くか分かるかな?
冬です!
このようにある決まった季節に吹く風を何というのかな?
簡単。季節風でしょ。
そうね。つまり新潟県には、冬に「北西」から季節風が吹いてくるんだね。
さあ、Bは海流だよね。南から流れてくる温かい海流で「暖流」って言うんだけど、名前は何だっけ?
対馬海流!
対馬って漢字で書けるかな?書いてごらん。「対島」じゃないからね。
お風呂のフタを取ると湯気がもうもうとわくでしょ?
暖流の対馬海流ってそんなイメージ。そこに北西からかわいた季節風が吹いて、水蒸気をたっぷり吸いこむんだね。
Cの山地って何ていうの?ヒントは新潟県って昔の名前は何て言ったっけ?何山脈かな?
越後山脈かな。
その通り!新潟県は、冬に海から水蒸気をたっぷりふくんだ風が吹いてくるんだったよね。
それが雲になって、越後山脈にさえぎられ、冷やされて(山の上の方って気温が低いよね?)、バーって雪が降るの
だから新潟県の越後平野は冬に雪が多いのか。
さあ、じゃあ「ア」と「イ」のどっちが新潟県だと思う?赤い線は気温、水色っぽい棒は降水量(雨が降る量)。
ア!
そう、「ア」だね。新潟県は冬に雪が多いから、1月と12月が多い「凹型」になるんだね。
雪から家を守る工夫
たいへんな雪おろし
関東からは想像もできない、まさに殺人的な雪が降るのが北陸・越後平野です。
殺人的というのは別に比喩でなくて、雪害による死者は毎年80名程度は出てますね。
いちばん危険なのは雪おろし中の転落事故。そのまま雪の中で埋まってしまって、命を落とすケースがあります。
基本はヘルメット着用の上、複数名で行うのが安全です。通行人も注意する必要があります。また家に雪囲いをすることで、上からだけでなく横から押される力にも対応します。
地上の雪をとりのぞく
道路の雪をへらす
道路の雪をとりのぞく(除雪)も必要です。ロータリー車はかきこんだ雪を吹き飛ばす仕組みです。
消雪パイプです。地下水を利用して雪を溶かします。地下水は13℃程度あるので除雪に有効です。
溶けた雪を流す流雪溝も、道路の端につくられますが、下の写真は雪で何も見えない。
歩道の工夫
民家や商店のひさしを伸ばして作ったがんぎは多く見られましたが、現在は融雪機能もあるアーケードなどが増えています。
電話ボックスの屋根はとんがってました。積もりにくくするためなんでしょうね。雪国では体育館も「カマボコ屋根」でなくて「トンガリ屋根」が多いそうですね。
新潟は信号もタテ型。ヨコ型だと雪の重みで傷んだり、または信号が雪で見えにくくなります。
雁木通りのある町が上越市です。
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