小4下巻9回 予習シリーズ社会の徹底解説と暗記プリント

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★さらに覚えやすい!暗記カード

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今回は「山と川の生みだす地形」です。いっぱい山と川の地名を覚えなきゃいけない!と、うんざりしがちですが、よく見てみれば今まで学習したものが大半です。基本はセットで覚えていくことです。(3つで覚えられるものも多い)

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目次

川がつくる地形

明治時代に日本を訪れた外国人技師が、日本の川を見て驚いたそうです。

「日本の川は川じゃない!滝だ!」

日本の川は、それぐらいの急流だったということですね。「短くて、流れが急である」ことが日本の川の特徴です。梅雨や台風の時期には水量が増して、洪水を引き起こすこともあります。

雨上がりの激流!


日本海側の川では春先の雪解け水によって、水量が増して農業用水として利用されます。

雪解け水は恵をもたらします。

川が作り出す地形としては、次の2つが重要です。一つは「三角州」。河口の近くに土砂がたまって出来た平地のことです。

三角州
三角州につくられた大都市が、淀川が流れる大阪平野です。淀川は琵琶湖から流れ出ます。
三角州につくられた大都市が、太田川が流れる広島平野です。

もう一つは「扇状地」です。川が山地から平地に流れ出る時に出来る、ゆるやかな傾斜地です。

扇状地

扇状地の中央部は水がしみ込みやすいため、水分をあまり必要としない果樹園がつくられています。甲府盆地のぶどうとももは有名ですね。

山梨は桃の生産日本一

川については平野とセットで覚えることが望ましいです。

平野
十勝川十勝平野
石狩川石狩平野
最上川庄内平野
北上川仙台平野
利根川関東平野
信濃川越後平野
木曽川濃尾平野
淀川大阪平野
太田川広島平野
筑後川筑紫平野
球磨川八代平野
まずは太字のものを覚えよう!

また擬人化されて別名をもつ川も3つ出てきます。かつて洪水を引き起こす「暴れ川」だったため、男の子の名前に例えられたのでしょうね。

  1. 利根川=「坂東太郎」
  2. 筑後川=「筑紫次郎」
  3. 吉野川=「四国三郎」

山がちな日本

日本の国土は約4分の3が山地です。

富山県の風景。立山連峰がそびえる。

すごい巨大な山々ね!

  めじろ

でもこれは珍しい風景じゃないんだよ。なにしろ日本の約4分の3は山地だもの。だから東京の子は関東平野を出るとびっくりするんだよ。

そうか。東京は、山地じゃない4分の1の方なのね!

日本列島自体が、太平洋を取り囲むようにして連なる大山脈の「環太平洋造山帯」の一部なのです。

環太平洋造山帯
Gringer (talk) 23:52, 10 February 2009 (UTC), Public domain, via Wikimedia Commons

この地帯では火山が多く見られ、特に日本は世界の活火山の10分の1近く(約110)が集中しています。

阿蘇山

阿蘇山はカルデラとして有名ですが、カルデラに水がたまって出来たカルデラ湖も多く見られます。

秋田県の田沢湖は水の深さ日本一(水深423m)です。
奥羽山脈は「東北の背骨」と呼ばれ、南北全長500㎞もあります。

中部地方の中央部には、3000m級の山々が連なり「日本の屋根」と呼ばれます。

日本アルプス
Sonata, CC BY-SA 3.0 , via Wikimedia Commons

火山のめぐみと被害

火山のプラス面としては、温泉や地熱発電、美しい風景をつくり出すことなどが挙げられます。

一度は行きたい山形の銀山温泉
群馬県の草津温泉。湯畑で有名です。
兵庫県の城崎温泉。志賀直哉の小説で有名です。

地熱発電は空気を汚さないクリーンなエネルギーですが、火山地帯は国立公園(自然保護の対象の地域)と重なる場合が多いため、発電所をつくりにくいという悩みがあります。

大分の地熱発電所。

火山のマイナス面としては、噴火による火山灰や泥流、火砕流などの被害が心配されています。

鹿児島県の桜島。絶賛噴火中です。
鹿児島では火山灰専用のゴミ袋「克灰袋」が使われています。
  めじろ

雪と違って、灰は解けてくれないからね。

江戸時代に大噴火した山として、浅間山の名前も記憶しておきましょう。

浅間山は江戸時代の1783年に大噴火を起こした。
  めじろ

富士山も活火山で、火山活動は続いてるんだよ。

うそ!

  めじろ

江戸時代の1707年に大噴火したんだ。下の写真を見て。山に横穴が開いてるでしょう。

富士山の宝永噴火口。
  めじろ

ここから噴火したんだよ。今後もいつ噴火してもおかしくないんだ。

マジですか!

地震によって起きる災害

大きな揺れによって、建物が倒れることがあります。1995年に発生した阪神淡路大震災は、大きな被害を引き起こしました。

北淡震災記念公園パネルより
北淡震災記念公園パネルより
北淡震災記念公園の震災被害復元。

埋め立て地などでは、地震の揺れによって地下水が泥水となって地表にあふれ出ることがあります。これを液状化現象といいます。

液状化現象
東日本大震災の時に、液状化現象によって浮き出てしまったマンホールです。

地震の後にやってくる災害としては、火災が考えられます。1923年の関東大震災の時は、ちょうどお昼時でみんなが火を使っていたため、火災が広がってしまいました。

関東大震災の様子。炎上する日比谷交差点
(東京都復興記念館パネルより)
関東大震災の様子。家財道具一式持って避難する人々。
この荷物に引火して燃え広がるケースも多かった。
(東京都復興記念館パネルより)

2011年に発生した東日本大震災では、地震の直後に津波が発生して、大惨事を引き起こしました。特に三陸海岸はリアス海岸であったため津波が高くせりあがり、被害を大きくしました。

高校の3階!に自動車が流されてきた!
(宮城県気仙沼市の震災遺構伝承館)

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