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小5下巻14回「明治時代(2)」

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↑日露戦争の最初の天王山・二百三高地から旅順口を眺める図

 

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今回は外交中心です。特に「近代戦争」です。近代史は戦争中心に捉えていくと、つながりやすくなります。

 

19世紀末、戦前の東アジア情勢

フランス人画家ビゴーが描いた風刺画が、当時の東アジアの政治情勢を端的に表しています。「日本が大陸に進出(侵略)した」なんて単純なもんではなく、複雑な政治状況がありました。

ロシア→冬でも凍らない「不凍港」獲得を目指して、常に「南下政策」を狙っている。出来れば満州から朝鮮まで欲しい。(ロシアはユーラシア大陸の東西で南下を図り、それを警戒するイギリスとも対立。これを「グレートゲーム」という)

 

清→朝鮮は大清帝国の「属国」。清の一部であって、そもそも独立国ですらないという態度。

 

朝鮮→長い鎖国と愚民化政策のため、著しく国力が劣る状態。大国の草刈り場になるのは時間の問題であった。東アジア国際政治の「空白地帯」になりつつあった。

 

日本→当初、なんとかして「朝鮮の近代化」を手助けしようとしていた。(福沢諭吉などは最もそのための努力をした人)

なぜかというと、朝鮮が清やロシアに飲み込まれて消滅してしまうと、中華帝国や帝政ロシアと直接、国境を接することになってしまう。

そのため、日本としては何としても「朝鮮国内の改革派」を手助けし、近代国家になってもらって、大国との「緩衝地帯」になってもらわないといけなかった。

しかし朝鮮国内では、保守派が改革派を粛清し、「近代化」に失敗。(日本で言えば、木戸孝允、西郷隆盛、大久保利通、坂本龍馬らが全員処刑されてしまい、明治維新が失敗するようなもの)朝鮮国内での独自改革は期待できない。日本が代わって半島に出て行き、中露の南下を押し返さなければならない状況になってしまった。

 

日清戦争と日露戦争の対比

①日清戦争

発生年→1894

きっかけ→甲午農民戦争

結果→日本勝利

講和条約→下関条約

↓下関会議の会場

日本代表→伊藤博文(首相)、陸奥宗光(外相)

獲得領土→台湾、遼東半島(三国干渉で返還)、澎湖諸島

朝鮮について→「属国」ではなく「独立国」と認める。→「大韓帝国」の成立へ。

賠償金→あり(賠償金の一部で重工業整備「八幡製鉄所」

 

清は倒したものの日清戦争後、ロシアの南下はさらにエスカレート。遼東半島〜満州を占領し、撤退しようとしない。それどころか朝鮮半島にも侵入。北緯39度くらいまでロシアの勢力範囲になってしまった。ロシアによる満州・朝鮮併合は目前の状況になる。

 

ロシアの南下を苦々しく思っていた国があった。当時の世界帝国イギリスである。ただしその時、イギリスはアフリカ大陸でボーア戦争を戦っている最中で、二方面作戦は難しい状況だった。そこで目をつけたのが日本

今まで外国と同盟を組むことがなく「光栄ある孤立」政策を取っていたイギリスが、初めて東洋の島国と同盟を組んだ。これが1902年の「日英同盟」である。

内容は対ロシアの「半軍事同盟」のごときものであった。日露戦争勃発時には、イギリス日本に好意的な援助を行う。もしフランスロシア側で参戦した場合は、イギリス日本側で参戦することを約束した。

これで小村寿太郎ら外務省の主戦派は勢いづいた。日本国内も、開戦ムードで沸き立った。

予習シリーズでは反戦派の与謝野晶子、内村鑑三、幸徳秋水だけが強調されているが、当時の世論は対露開戦一色。現代の価値観で一部を切り取って、歴史の実情を歪めて伝えている典型例。非戦派でロシアとの妥協に奔走した伊藤博文が、世間から「恐露病」と嘲笑されるような風潮だった。

 

②日露戦争

発生年→1904

結果→日本勝利

特に世界海戦史上に残るパーフェクト勝利「日本海海戦」は近年よく出る。

↓日本海海戦・連合艦隊旗艦「三笠」と、東郷平八郎元帥の銅像。横須賀にある。

 

講和条約→ポーツマス条約(アメリカのセオアド=ルーズベルト大統領の仲介)

日本代表→小村寿太郎

獲得領土→樺太の南半分

朝鮮について→日本の指導権を承認

満州について→南満州鉄道の権利を得る。

朝鮮と南満州は事実上、日本の勢力範囲となる。ロシアは北満州まで押し戻される)

賠償金→なし(国民が不満を持ち、日比谷焼き打ち事件が起きる)

 

日露戦争はよく「世界史的大事件」と評価されます。有色人種が初めて白人に勝ったから。国力が10倍も違う白人帝国を破った日本の勝利は、世界中に衝撃を与えました。これが20世紀になって続発するアジア・アフリカ植民地の独立運動につながっていきます。

 

年代暗記法 戦争の法則

1894 日清戦争(人はくるしい)

10年後

1904 日露戦争

10年後

1914 第一次世界大戦

末尾の1と4をひっくり返す

1941 太平洋戦争(大東亜戦争)