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小5下巻13回「明治時代(1)」

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f:id:mejirorock:20210313015824p:plain 小5下巻13回

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今回からいわゆる「近代史」に本格的に突入します。(厳密には、嘉永年間のペリー来航以降を「近代」とする考え方が主流ですが)

 

近代史の学習の留意点

入試でも頻出です。前近代史との違いは大きく2点です。

事件(できごと)が増える・・50年に1回ぐらいだった重要事件が、毎年のように発生します。事件相互の関連や流れを押さえることが重要になります。→まずは歴史年代を確実に覚えていきましょう

 

国際関係が重要・・鎖国時代と違って、諸外国との同盟・戦争などが多くなります。国際関係をしっかり押さえていくことです。例えば、第一次大戦ではイギリスと同盟してドイツと戦争してますが、第二次大戦では正反対になります。国際関係はその時の情勢によって、コロコロ移り変わるもので、現在の日米同盟が70年以上も続いているのは例外的。

 

明治維新は四字熟語で覚えましょう

①宣言、GOGO(五、五)

1868年 (五箇条の御誓文)・・明治天皇が神に誓う形式で宣言された。古いしきたりにとらわれない、話し合いを重んじる、などの新政府の方針を示しています。日本の民主主義の原点となったという考え方もある(昭和天皇がその考え方)。

 

五箇条の御誓文が宣言された京都御所の紫宸殿。

 

五榜の掲示)・・国内向け。一揆やキリスト教の禁止など。

切支丹(キリシタン)という文字が見えるでしょうか。

 

②中央集権化へ

江戸300年の「幕藩体制」は、連邦国家のようなものでした。各藩にそれぞれ領主(藩主)が存在し、徴税し、紙幣(藩札)を発行していた。バラバラであった。

鎖国時代の江戸時代ならまだこれでも良かった。しかし開国し、列強(英仏露)と対峙しなければいけない時代になってしまいました。

連中の常套手段は、国内の対立を煽り、そこに介入し、分断統治するというもの。インドはじめ、アジアのほとんどの国がそのやり方で植民地化されています。

つまり植民地化を避けるために、どうしても「幕藩体制」を崩し、明治天皇を旗印に「中央集権化」して統一国家を作る必要があったのです。

 

1869年(版籍奉還)・・土地()と人民()を中央政府に返す。形だけで効果なし。やっぱりこの時点では大久保利通らも及び腰だったんですね。

1871年(廃藩置県)・・藩を府・県に。中央から知事ら派遣する。

 

で、決死の覚悟で行われたのが「廃藩置県」でした。年代暗記は「藩と言わない。県という」で覚えます。「廃藩置県」とは単に改名したわけでなく、中央から知事・県令ら役人を派遣し、治めさせるというところがポイント。

つまり何百年も、その土地の領主であった大名(島津氏、毛利氏、上杉氏、松平氏など)から統治権を完全に奪い、東京に強制移住させたわけです。

これは西郷、大久保らにとっても苦渋の決断でした。なにしろこれは「殿」と「藩」を廃す裏切り行為で、不忠な行為だったから。しかし彼らは国家100年の計のため、手向かう大名がいれば討つ覚悟で、この大改革を断行します。(のちに西郷は激怒した島津久光に大罵倒の嵐を食い、じっと耐えた)

 

③近代軍隊の創設

富国強兵)・・国力をつけ、強い軍隊を持つスローガン

当時は弱肉強食の時代です。国際連合などありません。列強(英仏露)と対峙し、生き残るためには、近代軍隊を整備し、実力をつける以外ない。連中は弱者の意見など聞く耳を持たないからです。しかし近代軍隊の創設には、お金が要ります。ゆえに同時に、税制を整備し、国家財政を安定化させる必要がありました。これらの改革は同年に行われていますので、セットで覚えること。

 

1873年(地租改正)・・地主から地価の()%を現金で徴収→政府の収入を安定化します。3%というと軽い印象がありますが、元々の地価が高く設定されていたので、けっこうな重税で、農民一揆が多発し、のちに2.5%に減税しました。年代暗記は「イヤな3%地租改正」で覚えます。

徴兵令)・・満20歳以上の男子に兵役の義務を負わす。これが地租改正と同年ですから、セットで覚えましょう。帝国陸海軍は、海軍はイギリスを模範に。陸軍は当初はフランス、のちにプロイセンを模範に建軍されました。

 

④近代産業の振興

殖産興業)・・政府が産業を育て、発展させるスローガン。ある程度まで育ったところで、三菱や住友ら政商に払い下げます。後発資本主義国特有の「上からの近代化」です。

 

1872年 群馬県に(富岡製糸場)を設立・・フランスの技術で模範工場として創設。当初は憧れの仕事で、士族の娘が働いていた。

 

富岡製糸場は世界遺産に指定されています。

レンガの積み方は、やっぱりぎこちない。でも明治五年!の時点に見よう見まねで、日本人の手で造ったんだからやっぱり大したもんですよ。

 

⑤西洋文化の吸収

文明開化)・・西洋に学問、制度、技術など学び、近代化しようとする動き。江戸時代の蘭学者からの伝統を受け継ぎます。西洋の概念を漢語化したのは、実は日本人なんですね。「科学」「哲学」「文化」「民族」「大統領」「意識」「時間」「空間」「民主主義」「人民」「共和国」「共産主義」などなど、全部日本人が作った言葉です。北朝鮮も中国も、国名からして日本語を使ってるんですよねw

東京帝国大学では、当初は莫大な給料を払って「お雇い外国人」を雇い、外国語で授業をしていました。しかし前出の西欧概念の日本語化が進み、いったん体得すると、早々にお雇い外国人にはお引き取り願い、日本人による日本語での指導が実現できるようになります。

 

今回の年代暗記

①廃藩置県が行われたのは何年か。

→1871年(藩と言わない県という)

 

②徴兵令と地租改正が実施されたのは何年か。

→1873年(いやな3%地租徴兵)

 

③板垣退助が民撰議院設立建白書を政府に提出したのは何年か。

→1874年(人話し合い民選議院)

 

④西郷隆盛らが挙兵し、西南戦争がおこったのは何年か。

→1877年(いやな内乱西南戦争)

 

⑤大日本帝国憲法が発布されたのは何年か。

→1889年(いち早くつくる帝国憲法)